【南丹市議選】30日告示 共産党3候補が奮闘「命・暮らし最優先の市政に」
南丹市議選(定数20、2減)が1月30日告示されます(2月6日投票)。日本共産党は麻田やすよし(71)=現=、小林つよき(67)、河野ケースケ(58)=以上、新=の全員当選で3議席確保を目指しています。市議選では、コロナ禍での住民負担軽減など命と暮らしを守る自治体の役割発揮や、住民無視のサービス切り捨てなどが問われており、共産党3候補は、「市政を正し、命と暮らし最優先の市政へ」と奮闘しています。
コロナ禍が長期化するもと、住民負担の軽減による暮らしの支援が求められています。同市の「重い」住民負担に、主にごみ袋と水道料金があります。指定ごみ袋は、可燃用10枚入り660円(容量30㍑)で、隣接する亀岡市の2・2倍。 共産党は19年12月定例会で、引き下げを要求しましたが、西村良平市長は「これ以上、上げないという姿勢」と背を向けました。
上下水道料金は、20立方㍍で、亀岡市4180円、南丹市6770円です。同党は19年6月定例会で、「市民生活を支援する観点から最大限の引き下げ努力を」と強調。市長は下水道料金が府下3番目の高さとし、市域が広いなどの要因を挙げ、「多額の運営経費がかかっている」「(上水道は)地形的、供給システム的にも高くならざるを得ない」などと主張しました。
同党市議団が20年12月に実施した市民アンケートには388人が回答。「水道やゴミ袋料金の負担軽減」を求める意見が152人から寄せられました。
京都市からIターンしたという女性(73)は、「上下水道、ゴミ袋も京都市時代の2倍ぐらい。年金暮らしなのに、介護保険料、国保税も含めて負担が大きすぎる」と訴えます。
地域の疲弊を進行させるような行政機能縮小やサービス切り捨ても問われています。同市は合併(園部、八木、日吉、美山)から16年、人口は約15%減少。市役所支所(園部以外の3カ所)は、職員数で約7割減、業務体制で4課から1課と「縮小」されました。さらに、追い打ちをかけるように前市政は小学校統廃合(17校から7校)を実施。そして、現市政は今年度から直営化した美山町の中核医療施設旧「美山診療所」(公設民営)の機能縮小を強行しました。
同診療所をめぐり現市政は当初、直営化にあたり「平日のみの外来診療」として、入院病床、老健施設、無料送迎などの廃止を打ち出しました。
住民は、「命と健康を切り捨てるな」と機能維持を要求し、住民団体「美山の医療を守る会」は20年9月定例会に、機能維持を求める請願を提出(日本共産党市議団3人のみの賛成少数)。同年12月に、同町人口の6割超が応じた署名を同市に提出しました。
住民運動が広がるもと、直営化に際し入院病床は残りましたが、老健施設や無料送迎などは廃止されました。
同「守る会」世話人の坂井隆雄さんは、「高齢化が進む地域で無料送迎や老健施設は絶対に必要。議員は地域住民の立場で、行政に要望してほしい」と語ります。
また、経費削減を理由に、道の駅「スプリングスひよし」の民間委託、ケーブルテレビ事業の民間移管を実施。投票所を68カ所から37カ所に削減する案を示すなど、新たな「切り捨て」も計画しています。