綾部でも無料PCR検査スタート 今月31日まで毎週木・金曜 “実施会場ゼロ”1月の市長選で争点に
新型コロナ感染対策として、無症状者対象の無料PCR検査をめぐり、これまで実施会場のなかった綾部市で2月24日から、同市西町の「あやべ・日東精工アリーナ」(綾部市市民センター)駐車場で始まりました。無症状で感染への不安を抱えた府民対象で、3月31日まで。
検査は、東京都の医療法人「にしたんクリニック」と京都市のタクシー大手「エムケイ」グループが共同で実施。京都府の検査環境整備事業を利用しています。検査予約は不要で、QRコードが読み取れるスマートフォンと、運転免許証などの住所が記載された身分証明証を持参すれば、受けることができます。受検は1人につき1カ月に3回まで。寒さ対策のため、「エムケイ」所有の大型観光バスの車内を検査会場として利用しています。毎週木、金曜日の午前11時~午後7時。検査結果は翌日午後にメールで通知されます。
昨年12月から始まった府の事業による無料検査会場の無かった綾部市では、オミクロン株の急拡大のもと行われた市長選(1月23日投票)でも、検査体制拡充が争点となりました。今回、事業者から会場の相談を受けた市が、市民センター駐車場を貸し出すことで実施の運びとなりました。
市長選で、無料検査体制の拡充を訴えていた吉崎篤子さんは、「民間の努力で検査会場が開設されたことは大歓迎です。今後は行政が役割を発揮し、検査体制の維持と拡充を図ってほしい」と話しています。