新名神延伸工事起因で農業用水に白濁水 八幡市、4月の大雨時 共産党・山本議員が対応、防止策ただす
NEXCO西が濁水処理設備増強へ
八幡市で進む新名神高速道路の八幡-高槻間延伸工事で、今年4月末の大雨により白濁した水が河川・農業用水路に流出する事態が起きていました。6月9日の八幡市議会一般質問で、日本共産党の山本邦夫市議がこの問題を取り上げ、対応や今後の防止策をただしました。
同党八幡市議団は農業関係者からの情報提供を受けて、八幡京田辺ジャンクション周辺の河川、農業用水の水質などを調査。この日の一般質問で山本議員は、白濁水に対する対応、今後の防止策を質問しました。
市によると、京都府、八幡市、工事を進めるNEXCO(ネクスコ)西日本で協議を進めており、白濁した水は新名神の延伸工事で掘削した土地の内、粘土質の地層から流出したものと判明。急に多量の雨が降ったため、沈殿が不十分な状態で水が流出し、白く濁ったと答弁しました。水質などに影響はないものの、NEXCO西日本は、沈殿池を増強して白濁水の流出を防ぐとともに、現在、濁水処理機を設置するなどの対応を進めている、としました。
田植えの時期の農業用水への影響は回避されていますが、これから梅雨や台風など大雨の時期を迎えるため、市は府と連携して注視していくと答えました。