京都のまちを大手資本の食い物にしていいのか まちづくり7団体が市役所前で共同宣伝
京都市内で進められているまち壊しや景観破壊の開発計画をストップさせようと、まちづくりに関わる七つの住民運動団体が2月7日、京都市役所前(中京区)に結集し、街頭宣伝しました。
呼びかけたのは、市民らでつくる「これでいいのか京都ネット」。「北陸新幹線延伸の環境アセスの一旦停止を求める会」「北陸新幹線京都延伸計画中止を求める下京の会」「北山エリアの将来を考える会」「世界文化遺産仁和寺の環境を考える会」などの団体から約30人が参加。のぼりや横断幕を手に、北山エリア開発や北陸新幹線延伸計画の中止、仁和寺門前のホテル計画の見直しなどを各団体の代表が訴えました。
「相国寺北ホテル建設計画を考える会」の青笹哲夫さんは、相国寺北側のホテル建設許可に向けて、市が公聴会の開催を強行したことを批判。「ホテル予定地は、本来、ホテル建設はできない地域。住環境悪化など住民にはデメリットしかないのに、かたちだけの公聴会で市は計画を進めようとしている。到底納得できない」と訴えました。
「京都・まちづくり市民会議」の事務局代表の中島晃弁護士は、市が進める高さ規制撤廃など都市計画の大幅見直しについて、「開発資本による『ホテルは一巡した。これからは高層マンションだ』との要求が背景にある」と指摘。「京都のまちをマンション開発を進める大手資本の食い物にしていいのか」と訴えました。