墓前祭であいさつする薮田氏(3月5日、宇治市)

 治安維持法に反対し、右翼の凶刃に倒れた労農党代議士・山本宣治(1889―1929)の没後94年にあたり、命日の3月5日、宇治市の善法墓地で、山宣墓前祭(同実行委員会主催)が行われ、岸田政権による大軍拡、戦争国家づくり、大増税を許さない、とする特別決議が採択されました。

 黙とう、山宣追悼歌の披露のあと、薮田秀雄・副実行委員長があいさつ。岸田政権による「安保3文書」の閣議決定をはじめ、日本共産党の小池晃参院議員が国会で暴露した全国の自衛隊基地の地下化・強靭化計画を厳しく批判し、「戦争してはいけない、大軍拡・大増税反対、政府は憲法9条にしたがえ」の一点での統一・団結を訴えました。

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟京都府本部、民青同盟京都府委員会、年金者組合京都府本部、国民救援会京都本部、日本共産党京都府委員会の代表がそれぞれ弔辞・追悼の言葉を寄せました。

 日本共産党府委員会を代表して水谷修府議があいさつ。水谷氏は、「統一地方選挙において、宇治市議7議席、久御山町議2議席、府会1議席、宇治久世地域で10議席をなんとしても獲得し、京都での第1党を獲得し、あなたの伝統を受け継ぐ」と墓前に誓いました。

 最後に山本家を代表して山宣の孫で京都民医連九条診療所所長を務める山本勇治氏がマイクを握り、「統一地方選挙で志を同じくする人の当選のために、ともにがんばりたい」とあいさつしました。