ウクライナ戦争と太平洋戦争、2つの戦争から考える 第43回平和のための京都の戦争展/8月1日~6日、上京区・長浜バイオ大学京都キャンパス
2023年「第43回平和のための京都の戦争展」(同実行委員会主催)が8月1日(火)~6日(日)まで、京都市上京区の長浜バイオ大学京都キャンパスで開催されます。
今年は、ウクライナ戦争が始まって2年目を迎えた中での開催となり、日本人がかつて体験したアジア太平洋戦争とウクライナ戦争を結び付けて、再び同じあやまちを繰り返さない視点で戦争を考えることが一つの柱です。
実行委員会の企画では、▽ウクライナの現状を撮影したジャーナリストの志葉玲さんの写真▽ウクライナから日本に避難してきた画家のユリヤ・ボンダレンコさん(京都市)の作品▽沖縄南西諸島で急激なミサイル基地化が進む実態の写真パネル─展示などを計画しています。志葉氏は8月3日午後1時から、「ウクライナ戦争1年現地からの報告」と題して話します。
また、京都で初公開されるのは、日中戦争の時期に中国西部地区を撮影した記録映画(1949年製作、カラー)。2014年に発見され、日本軍が3年間に渡り空爆した重慶大爆撃の様子が地上から撮影された映像を含んでいます。この記録フィルム「苦干」(中国語で「頑張って生きる」の意。戦争・爆撃の下で懸命に生きる市民を活写)の上映(約20分)と講演会は、4日午後1時45分からです。
期間中、「わが青春つきるとも」や「武器なき斗い」の上映、「はだしのゲン」の紙芝居、戦没者遺族の戦争体験談、「青い目の人形」の話など、文化企画も多数、催されます(下記表参照)。
ウクライナ戦争題材の絵画展示「戦争の現実を当たり前と思わないで」
ウクライナの戦争を題材にした「故郷の戦争の窓」「私の避難の道」と題する2作品を期間中、展示協力するユリヤさんは、市民や子どもの心の傷や、独立・自由のためにたたかう意思など絵に込めた思いを語り、「戦争の現実を当たり前と思ってほしくない。早く戦争が終わること、他のどの国でも起こさないことを願う」と話していました。
会場=京都市上京区河原町広小路上ル(市バス「京都府立病院前」下車すぐ)。開催時間=午前9時半〜午後4時半(最終日は4時)。入場無料。同実行委員会☎075・231・3048(日本機関紙協会京滋地方本部内)。
【特別企画】講演「ウクライナ戦争と台湾有事」 7月22日(土)午後2時、キャンパスプラザ京都。講師=孫崎享氏(外交評論家、元外務省国際情報局長)。入場無料。
【関連企画】京都家庭文庫地域文庫連絡会(京庫連)平和文庫展示会 28日(金)~30日(日)、ひと・まち交流館京都(1階作品展示コーナー)。戦争と平和を考える子どもの本展。30日午後2時~子ども企画(第3会議室)=読み聞かせ(随時)、ブックトーク。