高齢者も若者も手をつなぎ命守る政治を 京都高齢者大会
「高齢者も若者も手をつなぎいのち守る政治を!国民の暮らし守れ!戦争準備でなく平和の準備を!」のスローガンを掲げた「21世紀第22回京都高齢者大会」(同実行委員会主催)が10月14日、京都市中京区のラボール京都で開かれ、府内各地からのべ360人が参加。最低年金制度の創設、若者や子どもたちに憲法9条を引き継ぐことなどを誓ったと大会宣言を採択。大会終了後、四条通をパレードしました。
京都市長選勝利で「公共の力」取り戻そう
来賓の梶川憲京都総評議長があいさつし、昨年の全国高齢者大会で採択された「日本高齢者人権宣言」を読み上げ、同宣言に記されている自由と尊厳、権利の平等を実現するのが公共の力であり、ここに憲法の道があると強調。大増税と大軍拡に突き進む岸田政権とは別の、公共の役割を発揮できる地方自治体をつくる流れが広がっていると述べ、「来年2月の京都市長選で勝利し、新しい政治を京都からつくろう」と呼びかけました。
京都新聞論説委員の日比野敏陽・元新聞労連委員長が「マスメディアの現状とわたしたち」と題して講演。2020年3月以降、官邸での記者会見で、コロナ対策を理由に始まった質問制限や統制が今も続いていることの異常さを指摘。沖縄県辺野古での米軍新基地建設問題をめぐる最高裁判決は、日米安保について“司法は口を出さない”という表明であり、防衛は国の専管事項といわんばかりに司法判断を回避していると批判し、「マスメディアも含め、政府に対して受け身で萎縮しすぎ」と述べました。
府北部で開催した高齢者集会の報告のほか、府立植物園整備計画の見直しを求めている「なからぎの森の会」の磯見吉勝さんがこの間の運動の広がりと府立大学での巨大商業アリーナ建設中止を訴え、京都民医連の中川洋寿会長が保険証廃止、医療費負担増に反対し高齢者の命を守る政治の実現が呼びかけました。