展示を案内する(左から)保存会の川島会長、平井一郎理事

 応仁の乱後、明応9(1500)年に行われ祇園祭の前祭(さきまつり)に巡行し、現在は休み山となっている布袋(ほてい)山の復活を目指す一般社団法人祇園祭布袋山保存会(川島義明会長)は10月16日から19日まで、京都市中京区内の展示会場(烏丸三条上る西側、NTT西日本三条コラボレーションプラザ)で「祇園祭布袋山─史料集成展」を開きました。

 同保存会はこれまで、祇園祭に合わせて、ひと・まち交流館京都(京都市下京区)で展示や講演を行ってきましたが、復活に向け多くの人に布袋山について知ってもらおうと、山鉾町に近い同会場で初めて開催しました。

 布袋山の見送りと伝わる「遊百子桃源郷」を川島織物が購入した目録を初公開したほか、「遊百子桃源郷」の複製、布袋山の名前が入った布袋尊が登場する全国各地の祭のポスター、布袋山を出した姥柳町の姿を伝える「南蛮寺扇面図」、河内将芳・奈良大学教授が調査した戦国時代の布袋山の歴史に関する資料、布袋山保存会の活動を伝える新聞などが展示されました。