楽しく歩いて例会500回 京都ハイクファミリー 発足42年、京都近郊から海外へ遠征も
会員最高距離は5300㌔
毎月3回、近郊の山に登ったり、名所を散策したりする新日本スポーツ連盟「京都ハイクファミリー」の例会が11月で500回を迎えました。発足から42年、平均年齢は77歳。健康の秘訣は「自然の中で、仲間と楽しく笑って歩くこと」です。
会員は60代から80代の60人。最高時は160人で、中国や韓国まで遠征したこともあります。京都府内の山はほぼ踏破。近畿近郊の山へ、花の時期や紅葉など、季節ごとの山を楽しんでいます。
5年越しで取り組んでいるのは「東山三十六峰」。低山ですが、民有地や宮内庁管理で入山禁止のところもあり、頂上の確定が難しい中、最後の2山を残すのみとなりました。
京都民報を見て参加して7年目になる伊藤早奈枝さん(62)は、「京北の黒尾山が最初でした。一人では行けないので連れて行ってもらえるならと参加したらとても楽しかった」と以来、皆勤です。
「汗をかいて登った後、琵琶湖が見下ろせた時、本当に気持ちよかった」「夏の川辺、涼風が心地いい」「冬は葉が落ちて、夏に見えなかった景色に出会えた」など、日常では出会えない風景、山仲間と過ごす貴重な時間となっています。
毎週2回以上、左京区の大文字山に登ってトレーニングしている西村里美さん(74)は「笑って話せて、気分爽快。例会はリフレッシュの時間」と時間があれば山に足が向くと言います。
ハイクファミリーでは、参加者の歩いた距離を通算で記録し、50㌔、100㌔などの節目を迎えた会員を、年1回の総会で表彰しています。現在、最高記録を更新しているのは、前川紀代子さん(83)で、1984年8月から5300㌔です。「よう歩いたなあ。病気一つせずこれたのもハイクファミリーのおかげ。まだまだ頑張ります」
例会への参加は会員外500円、会員は年会費4000円(ニュース、写真送付、保険など)。問い合わせ☎090・5363・5049、✉maegawaak@yahoo.co.jp(事務局・前川明雄)。
■11月の例会■
◆京都ハイクファミリーぶらり散策「万博記念公園を訪ねる」(5㌔) 7日(火)10時、大阪モノレール万博記念公園駅前集合。12年ぶりの万博公園です。コース=大阪モノレール万博記念公園駅─美術の森―もみじの滝─花の丘─森の舞台─水の広場─(時間があれば)日本庭園。太陽の塔前で14時頃解散予定。入場料260円(20人以上の団体で50円引)。気象情報による催行判断=前日、NHK総合18時50分台の気象情報で、行き先の降水確率が午前・午後いずれかが50%以上であれば中止。問い合わせ☎090・9543・8288(前川)。
◆京都ハイクファミリー例会「箕作山(372㍍)・太郎坊山」(7㌔) 12日(日)9時半、近江鉄道市辺駅前集合。市辺駅から船岡山を通り、竹林から聖徳太子の伝説が残る「十三仏」を目指します。石畳の参道には様々な表情をした石仏があり、石段を登ると十三仏に会え、素晴らしい展望が望めます。岩戸山から小脇山、箕作山へと山城遺跡が残るなだらかな稜線を縦走。太郎坊宮へと階段を下り、神社にお参りします。コース=近江鉄道市辺駅前─船岡山─十三仏─岩戸山─小脇山─箕作山─太郎坊宮─太郎坊宮前駅。15時頃解散予定。地図=滋賀県南部2万5000分の1「八日市」。問い合わせ☎077・527・2058(的場)、☎090・5363・5049(前川)。
◆京都ハイクファミリー例会「一本杉西の谷から松尾山へ」(8㌔) 19日(日)10時、苔寺・すず虫寺バス停前集合。京都一周トレイル西山ルートに入っている三等三角点の山、松尾山の尾根筋には古墳群があります。コース=苔寺・すず虫寺バス停─西芳寺川林道─3号橋─一本杉西の谷─トレイル標識39─松尾山─標識40─一本杉東の谷─3号橋─苔寺バス停。地図=京都府南部2万5000分の1地形図「京都西南部」。14時30分頃解散予定。問い合わせ☎090・7353・7586(外村)、☎090・7760・6138(原)。