京都タワー前で宣伝する京都医労連の組合員ら(11月9日)

 京都医労連は11月9日、ケア労働者の大幅賃上げなどを求めた秋闘統一行動を行い、府への要望や各地で街頭宣伝などを行いました。

 日本医労連の全国統一行動に呼応したもので、賃上げとともに、来年に改定される診療・介護・障害福祉報酬の大幅引き上げなどを求めています。

 府への要請では、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したもとでも現場は過酷な状況におかれていることや、看護師の相次ぐ離職、他業種では賃上げが進む中で医療・介護職場では賃上げが行われていない実態を訴えました。

 同日の会見で、現場の看護師は、「人手不足が深刻です。退職する人が相次いでいます。子育て世代の賃金が上がっていません。ケア労働者の賃上げを行ってほしい」と述べました。

 京都市下京区の京都タワー前での街頭宣伝には約40人が参加。賃上げと看護師増を求める署名を呼びかけると次々と応じていきました。

 宣伝で訴えた看護師は、「コロナ禍を経て、医療現場の人員不足が世間に明らかになりました。体と心を壊して辞めていく仲間があとを絶ちません。診療・介護報酬を引き上げ、看護師・介護士の大幅増員を行ってください」と呼びかけました。

 府内の加盟組織で、第二日赤労組はストライキを行い、署名宣伝行動を実施。京丹後市の労働者も街頭宣伝で訴えるなど、府内各地で宣伝や署名の呼びかけを行いました。