自民党政治を終わらせる決意を語る堀川氏。右は山本家の墓。裏面に全国農民大会での演説が刻まれています

 戦前、治安維持法に反対して右翼の凶刃に倒れた京都出身の労農党代議士・山本宣治(1889~1929)の命日にあたる3月5日、宇治市の善法墓地で山宣墓前祭(実行委員会主催)が開かれ約180人が参加。「憲法9条を生かした平和外交、命と暮らしを守る政治への大転換のためたたかう」などと墓前に誓いました。

 黙とう、「山宣追悼歌」のあと、山中敏行実行委員長が献花し、あいさつ。自民党が政治資金パーティーをめぐる金権腐敗政治

を続けるなか、岸田内閣が大軍拡、社会保障削減を国民に押し付ける今年度予算案と「税制改正大綱」案を閣議決定したことを批判し、山宣の遺志である「反戦」「平和」「民主主義」の旗を掲げて奮闘する決意を述べました。

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟京都府本部の原田完会長、日本民主同盟京都府委員会の竹川智顕副委員長、全日本年金者組合京都府本部の山本和夫委員長、日本国民救援会京都本部の森田しのぶ会長、日本共産党京都府委員会の堀川あきこ常任委員(衆院比例近畿、京都2区予定候補)が弔辞を読みました。

 上條りょういち衆院京都6区予定候補と参加した堀川氏は、山宣が殺害される前夜、大阪の全国農民大会で行った「山宣ひとり―」で始まる一節で知られる演説を紹介し、「日本共産党は、多くの大衆に支持された山本宣治さんのたたかいを引き継ぎ、国民的運動をおこして自民党政治を終わらせる、その大仕事に挑戦しようとしている。全力を尽くして奮闘する」と決意を語りました。

 孫で京都民医連九条診療所長の山本勇治さんが山本家を代表してあいさつ。3月末で九条診療所所長を退任することを伝えるとともに、山宣の通夜の席で設立の決議があがって開設された無産診療所の歴史を引き継いだ民医連で50年近く務められたことは「私の誇り」と述べました。

 昨年の山宣墓前祭などの記事は宇治山宣会の会誌『山宣』第29号に収められています。問い合わせ℡0774・48・2472(宇治山宣会・薮田)。