選挙事務所で必勝を誓う福井さん(中央)と小竹さん(左)、遠藤さん

 大激戦となっている京都市議中京区補欠選挙(7月7日投票)で、日本共産党の候補者、党中京地区委員長の福井ひでとし氏(56)=新=は、「働きながら大学に通い、共産党に入党したことが生き方の原点。腐敗しきった自民党政治を終わらせ、働く者や市民に寄り添った政治を何としても実現したい」と訴え、共感を広げています。学生時代の友人らは「朴訥(ぼくとつ)だけれど、一貫して誠実で信念を守ってきた人。必ず議会に送り出したい」とエールを送っています。

 福井さんは、立命館大学2部の出身。実家は3人きょうだいで、「子どもの学費を払うため、母親は働きづめで苦労し、そんな姿を見て育った」と言います。

 1987年に大学に入学。昼間は、仕出し屋の弁当配達や実家のある枚方市の町工場や京都市内のガソリンスタンドでアルバイトとして働きました。下宿代を浮かせるため、枚方市から京都市の同大学まで2時間かけて通学しました。

 そうした中、当時「カローシ」が初めて国際語となり、労働者を使い捨てにする大企業の横暴に対し、果敢に立ち向かい法的規制を求める共産党のことを知りました。自分が党員としてやっていけるのか、悩みながらも大学の仲間や先輩に励まされ、共産党に入党しました。

 そして「働きながら学び、入党したことが生き方の原点。その後、32年間、中京区で活動し、高学費に苦しむ学生や物価高騰にあえぐ市民、非正規労働者に寄り添い、暮らしを良くするため頑張ってきた。今度はその声を直接、議会に届けたい」と訴えています。

 この訴えをSNSで知った大学時代の1年先輩の小竹正彦さんと遠藤隆之さんは「学生の時の真面目さは何一つ変わってない」と話します。

 当時、大学の学費値上げ方針に、学生らが反対運動を展開。福井さんは2回生で法学部自治会委員長になりました。小竹さんは「学生大会の参加者が少なく、3回目に成立するまで僕らは粘りました。その中心として、仲間の学生を信頼し頑張ったのが福井さん」と言います。

 小竹さんは現在、民医連に加盟する薬局法人の専務理事で、4年前から中京区内で働きます。福井さんが地区委員長として、要求運動の先頭に立ち、コツコツと一人で地域を回って、要求署名や党の支持を広げている姿を見かけました。「おごり高ぶった自民党と真逆。誠実に国民と向き合う福井さんこそ、議員に最適の人」と太鼓判を押します。

 遠藤さんも同様です。遠藤さんは現在、山科民商の事務局長。「中京地区委員長として頑張っているなとよその行政区から見てきた」と言います。「中京区は京都の政治、経済の中心でもあり、小規模事業者の街。32年間中京で活動し、中京のことを知りぬき、庶民や非正規労働者の苦労を知っている共産党の福井さんなら、必ず政治をよくしてくれる。僕らも当選に向け、もう一回り、二回り頑張りたい」と話しています。