京都の水・森・暮らしを題材として展示作品を観賞する来場者ら(10月24日、中京区・堺町画廊)

 

 北陸新幹線京都延伸を考える「水・森・暮らし」展が堺町画廊(京都市中京区)で開かれています(27日まで)。日本画や染め、陶器や立体、写真など、京都内外から31人の作家が作品を展示しています。

 京都府内を縦断し、京都市内中心部では地下トンネル工事が行われる同延伸計画について、多くの人に関心を持ってほしいと「北陸新幹線京都延伸を考える市民の会」が呼びかけたもの。

 水や森をイメージした作品が多く、「水のテーブル」(油絵・池田知嘉子)、「水の声が聴こえる」(ろうけつ染め・北島桂子)、「こどもたちと水」(水彩・田島征彦)、「「芦生・下谷のトチ」(リトグラフ・田中直子)「細い川」(日本画・畠中光享)など、多彩なアーティストが出展しています。

ルート図に驚き「絶対やめて」

 画廊内には、延伸計画のルート図や市民の会が呼びかけている署名、延伸計画問題を特集した本紙紙面なども展示されています。連日多くの人が訪れ、ルート図を見て、自宅の近くを通ると驚く人も。右京区から訪れた夫妻は「えー、自宅のすぐ近くですね。これは困るな。絶対やめてほしい。京都って地下に水がめがあるんでしょ。そこに突っ込んでどうするの、京都が壊れてしまう」などと話していました。

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 会場は、〒604-8106 京都市中京区堺町通御池下ル。正午から午後6時。問い合わせ℡075・213・3636(堺町画廊)。