給食クイズに挑戦する子どもたち

 自校調理方式で小学校給食を提供している宇治市で、給食を愛する同市の保護者や給食関係者らでつくる「うじ給食ファンクラブ」が11月4日、自校調理の給食の魅力やおいしさの秘密を発信する「給食フェスタ」を同市小倉地域で開きました。

 フェスタは初の開催で190人が参加し、給食調理員がつくった人気メニュー「おから団子のゴロゴロ汁」を味わい、給食に関連するクイズや食を考える人形劇などの企画を楽しみました。

 展示コーナーでは、給食室の様子を写真で紹介。同市では、2026年にセンター方式による中学校給食の開始が予定されるなか、自校調理とセンター調理の違いの図解もありました。

 給食クイズでは調理員が、食材を洗う順番、児童数に対する調理員の配置数、釜で炊くごはんの調理手順などについて出題。ごはんに関しては、自校で炊く自治体は少ないことや季節、釜の火力によって炊き上がりが違うため、学校ごとの工夫や先輩調理員からの伝承で技量が保たれていることを紹介しました。

 参加者から、「苦労するメニューは何?」との質問に「揚げ物」と返答し、「魚のフライやトンカツの粉や衣つけは一つひとつ手作業です。忙しいけれど仕上げ時間を逆算して作る」と話しました。

 小学2年生の子どもと参加した母親は、「季節の変化に応じた味付け、その日の子どもの数や授業によって、量や時間にも対応できる自校調理の給食が良いと思う」と評価。同ファンクラブメンバーの坂田恵さんは、「給食について学ぶなかで、子どものために細かな対応をしてくれる調理員さんの思いを知ることができました。子どもにとってより良い給食って何?と考えていきたい」と話していました。

 同ファンクラブは、学校給食の良さを知らせたい、子どもたちが食べる給食をより良いものにしたいと活動。おとなも子どもも楽しめ、勉強になる催しを予定しています。メンバーも募集中です。

 うじ給食ファンクラブ✉uji.kyusyokufanclub@gmail.com

人気メニューのひとつ、「おから団子のゴロゴロ汁」を用意する調理師ら