西條さん(左から3人目)、三間さん(右から3人目)ら上映会実行委員会のメンバー

テストがない、通知表がない、先生がいない・・・「きのくに子どもの村学園」を取材したドキュメンタリー

 テストがない、通知票がない、先生がいない─子どもを真ん中にした自由な「探求学習」を実践する文科省の認可小学校「きのくに子どもの村学園」(和歌山県橋本市)を長期取材したドキュメンタリー映画『夢みる小学校・完結編』(2024年、まほろばスタジオ、オオダウィン監督)の上映会が12月1日(日)、中京区の京都アスニーホールで行われます。

 主催は、右京区でこどもまつりを長年開催してきた「右京子育てネット」の有志でつくる上映会実行委員会。新婦人会員や病院職員、退職教職員、不登校の子どもを持つ母親ら10人が6月から準備を進めています。

 不登校の中学生を持つ同実行委の三間礼子事務局長は友人からこの映画のことを聞き、同じように悩んでいる人たちと楽しい学校に変えていくきっかけにしたいと考えています。「同じ小中生でもこんなに学校が楽しいという子どもたちがいることに感動しました。親たちや先生も一緒に映画を見て、子どもを真ん中にみんなが笑顔になれるようになったらうれしい」と話します。

 実行委員長で元京都市教組委員長の西條昭男さんは、小中不登校の児童生徒が34万人と最多になっていることに心を痛めていると言います。「子どもも教師も楽しくなければ学校じゃない。実在する学校をヒントに、希望を広げたい」と願いを込めます。

上映終了後にNPO法人福祉広場・池添素さんとトーク企画も

 上映会終了後には、NPO法人福祉広場の池添素さんを囲んだトークライブもあります。

 開場は午後1時半(自由席)、上映は2時から。本編95分、監督トーク映像10分。料金は1000円。高校生以下無料。

 問い合わせ✉ukyoukosodatenet@gmail.com(右京子育てネット)。

『夢みる小学校 完結編』 ©まほろばスタジオ