たんご協立診療所前で募金への協力を呼びかける(左から)川崎、山岡の両氏。中央はPR用の模型

 自公政権による大軍拡が進められるもと、京丹後市にある京都民医連の「京都保健会たんご協立診療所」が中心となって、憲法9条の条文を刻んだ石碑を同診療所敷地内に設置しようと募金を呼びかけています。

 設置計画は、全国的に「9条の碑」の設置が進んでいるという報道などをきっかけに、同診療所の川﨑繁所長が提起。丹後健康友の会や民主団体などに呼びかけて、「『憲法9条の石碑』を丹後に建立する会」として来年春の設置を目標に取り組んでいます。

 同市には米軍レーダー基地が設置されるとともに、米軍基地に隣接する自衛隊分屯基地は基地強靭(きょうじん)化の対象となっています。

 同診療所の山岡勝則事務長は、「レーダー基地は、戦争が起これば真っ先に狙われる場所になる。大軍拡を止めるとともに、戦争を絶対に起こさないため、憲法9条を守ろうと碑を通して発信したい」と語ります。

 目標金額は、制作費など50万円です(到達は現在約20万円)。1口1000円からで、何口でも可能です。募集期間は12月末まで。

 府内ではこれまで、2022年秋にまいづる協立診療所(舞鶴市)、今年春に京都協立病院(綾部市)に9条の碑が設置されています。

 募金の受け付けは、同診療所または京都保健会。問い合わせ℡0772・68・5017(同診療所)。