ノルウェー・オスロでの活動を報告する花垣さん(12月21日、京都市中京区)

 被爆者を慰労し、交流する「2024年被爆者をはげますつどい」(同実行委員会主催)が12月21日、京都市中京区のラボール京都で開かれました。府内在住の被爆者と家族、支援者ら130人が参加し、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞を祝うとともに近況を交流し、核兵器のない世界を展望し合いました。

 実行委員長で医師の渡邊賢治さんが開会あいさつ。被団協のノーベル平和賞受賞を伝えるニュースで、運動を継承する高校生の姿が印象的だったと述べ、「核兵器のない平和な社会が訪れるまで運動を続けたい」と激励しました。

 平和賞授賞式(12月10日)に関連する行動ツアーに参加し、現地ノルウェー・オスロで行動した被爆者の花垣ルミさん(83)=京都原水爆被災者懇談会世話人代表=が、対談やパレードなどの様子を映像を使って報告。「日本も核兵器禁止条約を早く批准してほしい」と話しました。

 被爆者らは、一言メッセージで、「被爆者の平和の願いが世界に通じた思い」「広島で私を背負って父を探してくれた13歳上の兄と喜びたかった」などと受賞に関する感想を述べたほか、「人間同士がいまだ戦争するのが悔しい」「何か平和のために役立ちたいと語り部をしている」と、被爆の記憶や近況を語りました。

 歌のステージや被爆者の肖像画の紹介と贈呈式も企画されたほか、「6×9」ピースのモチーフをつないだ手作りの膝掛けなどのプレゼントが渡されました。

井上議員「核兵器禁止条約に参加する政治つくる」

 来ひんとしてあいさつした日本共産党の堀川あきこ衆院議員は、「核兵器のない世界を一日も早く実現するため頑張る」と表明。被爆2世の井上哲士参院議員は、被団協の受賞には、「核兵器の非人道性とそれを語り継ぐことの重みが込められている」と強調。一方、「核抑止論」にしがみつく日本政府の態度を批判し、核兵器禁止条約に参加する政治に変える決意を語りました。 
 
 同党の浜田良之府議、山田耕司京都市議が参加しました。