「全体図なく、交通渋滞対策も不明」市民説明会開催と情報提供を 向日市・アリーナ計画巡り住民団体が市に要望書
京都府が向日市の京都向日町競輪場での整備を計画している大型アリーナについて、「向日町競輪場再整備とアリーナ問題を考える会」は12月20日、同市に対し、市民説明会の開催や住民への情報提供などを求めて要望書を提出しました。
同会はアリーナ計画の撤回と再検討を求める要望署名7800人分超を府に提出(11月26日)し、計画の全容を知らせることなどを求めています。
要望書では、住民が懸念する交通渋滞・アクセス問題や、市民が利用できる公園や広場の確保など、アリーナの全体図が出されていないとし、このまま府や事業者任せの状態で推移すれば、「市民要望の一つ一つが反映されないことにならないか。私たちは危惧をしている」と強調。市民説明会の速やかな開催と、住民への情報提供をすることや、「市民が自由に集い、憩うことのできる施設」「府道などの整備」の実現に向け、府に強力に働きかけること――などを求めています。
同会のメンバーが、「どのような施設になるのか全体図もない。市としてつかんでいる情報を明らかにすべき」と迫りましたが、市側は、府がホームページなどで公表している範囲でしか把握していないと回答。住民らは「交通渋滞対策がどうなるのか分からないまま建設を進めるのか」「住民説明会を開催すべき」と求めました。