政治動かす〈宝の議席〉必ず 参院選勝利へダッシュ集会 京都選挙区・倉林氏、比例・井上氏が決意
今年7月の参院選で京都選挙区(改選数2)での倉林明子参院議員・副委員長の勝利、比例での井上哲士参院議員・参院国対委員長を含む5議席の獲得を目指し、日本共産党京都府委員会は1月13日、京都市左京区の京都教育文化センターで「ダッシュ集会」を開き、300人が参加しました。倉林、井上両氏が政治家としての原点を語り、決意表明。北陸新幹線延伸反対などの運動に取り組む市民らが「宝の議席を守ろう」と両氏の勝利を訴えました。オンライン中継され、府内250会場で視聴されました。
倉林、井上両氏の原点や決意について、堀川あきこ衆院議員と地坂拓晃府書記長がインタビュー形式で質問。「原点」について、倉林氏は、福島県の農村出身で貧困を無くそうと共産党員として奮闘した父の姿が入党の原点であるとした上で、「看護師となってからは、高すぎる国保料が払えず、病院にかかれず亡くなった方がいた。これは政治の問題だと、署名運動などに取り組んだことが出発点です」と語りました。
広島県出身で被爆2世の井上氏は、出身高校の前身である旧制中学校の先輩が原爆でほぼ全滅した歴史などを語り、「原爆への憤りと核兵器を無くしたいという思いが原点。高校の時、おかしいことに立ち向かう生き方をしようと決意した」と述べました。
今期6年間で印象に残っている国会論戦について、倉林氏は、130回を超えたコロナ関連の質疑をあげました。コロナ禍で医療や介護など様々な現場から連日、悲鳴のような訴えが届き、その声を質問でぶつけるとともに省庁へのヒアリングを重ね、アルバイトへの休業補償の特例適用などを勝ち取ったと振り返り、「現場の声を直接、届けたことが一番印象に残っている。現場の苦しみを国会に届けるパイプになれたことが一番うれしかった」と話しました。
倉林氏「千年の愚行」北陸新幹線延伸計画止めたい
井上氏 被爆80年、「核抑止」固執の政治変えたい
井上氏は、「政治とカネ」を巡る問題で、共産党が企業・団体献金禁止法案を参議院に提出したことをあげました。これまで、同党提案の法案は審議されないことがほとんどでしたが、国民の関心と批判の大きさを受けて審議入りしたことを紹介し、「審議させたのは世論の力です。今度の国会で禁止法を実現するまで大いに頑張りたい」と訴えました。
参院選に向けた決意として倉林氏は、「国が医療提供体制と社会保障という命を守る責任を放棄する。こんな政治を変えないでどうするのか」と強調。昨年の総選挙に続き参議院でも与党を過半数割れに追い込む決意を述べ、「参議院でも自民党政治を終わらせ、そして国民の願いを法案として実らせる国会をつくるたたかいです。国会に送っていただき、北陸新幹線延伸という『千年の愚行』を止めようと心から訴えたい」と述べました。
井上氏は、元日に能登半島を訪れた際に復興の遅れを実感したとし、昨年末の臨時国会に提案された今年度補正予算には、復興予算の3倍にあたる過去最高の軍事費と半導体企業への1兆円の補助金が計上されたことを指摘し、「なんとしても国民の命と暮らしにこそ税金が使われる政治に変えたいと改めて決意している。今年は被爆80年。被爆者の声も聞かずに核抑止にしがみつく政治もどうしても変えたい」と決意を語りました。
渡辺和俊委員長は、倉林氏をはじめ選挙区で現有3議席の確保、比例で1増の5議席の獲得を強調し、「先の総選挙で獲得した比例票では、3議席しかとれない。今日の集会を力に、必ず皆さんと力を合わせて勝ち抜こう」と訴えました。
その上で、参院選に向けては、「米、財界・大企業いいなり」という二つのゆがみを正す日本共産党ならではの論戦が重要だと強調。
安全保障といえば「日米同盟」を絶対視して思考停止し、核抑止から抜け出せない政治家が与党だけでなく、野党第1党にいると指摘。米国いいなりを正面から正してきた日本共産党の出番だと述べました。
コロナ禍を経て物価高騰のなかで、暮らしを何とかしてほしいということが国民の共通する願いであるもと、総選挙では「103万円の壁」や「減税と給付」というフレーズを掲げた政党に支持が寄せられたことを指摘し、「共産党は大学学費半額や社会保障充実という政策を並べるだけじゃなく、その全てについて責任ある財源論を示している。北陸新幹線延伸計画も含めた放漫財政に対し、財源をはっきりと示した積極財政の政策を持っていることを訴えていきたい」と力を込めました。
北陸新幹線延伸計画について、「大争点に押し上げて倉林さん、井上さんの議席、そして日本共産党躍進を勝ち取ろう」と呼びかけました。
集会では、京都府日本共産党後援会代表世話人の森川明弁護士があいさつし、昨年の京都市長選で大健闘した福山和人弁護士が共産党躍進と倉林勝利を訴えました。北陸新幹線反対に取り組む住民団体代表、倉林氏と元同僚の中川洋寿京都民医連会長、京都在住の被爆者ら8氏が2氏への期待を語りました。