“さらに”暮らしやすい大山崎町に 住民団体が署名運動/給食無償化・公民館早期実現・天王山登山道等整備・循環バス

大山崎町で、住民の願いに寄り添う「暮らし応援」の施策をさらに充実させてほしいと、「住民の声で町づくりを進める大山崎町懇談会」が、議長宛ての署名運動を広げています。
署名は「大山崎町をさらに『暮らしやすい町』にするための陳情書」で、急いでほしい内容として、▽町民の声で「利用したくなる」公民館(複合新施設)の早期実現▽まずは中学校給食無償化▽より安全で親しめる天王山に!「登山道、休憩施設、トイレ」整備▽「町内循環バス」など利用しやすい公共交通の実現─の4項目を提示。3月定例会(27日開会)に提出します。
無償化予算を自公が2年連続削除
同町では2018年、自民町政に替わり、日本共産党も参加する「大山崎民主町政の会」が支持する前川光町長の誕生で、町立保育所廃園をやめさせ、自校方式での中学校給食の実施へ施策を転換。コロナ禍と物価高騰対策では上下水道基本料金を14カ月減免し、2期目も待機児童ゼロの継続、学校の老朽校舎の改修、医療費助成を高校生まで拡大するなど、暮らし応援の施策が前進しています。
しかし、その一方で、中学校給食の無償化や公民館の建て替えの町長公約に、自民党や公明党の野党議員(8人)が反対して予算を削除。中学校給食の無償化予算は2年連続で削除し、住民要求に基づく町長提案を阻んでいます。
複合新施設建設(公民館建て替え)は、町政野党の反対で遅れたものの、基本設計案が提示され、3月定例会で25年度予算が可決すれば、27年度に完成する予定です。
公民館建て替えに「なぜ反対?」
署名運動は昨秋から開始し、町議会の実情を伝え、住民の要求を聞きながら、「さらに『住みやすい町』にしましょう」と呼びかけています。対話では、「図書室が広すぎるといって公民館建て替え予算に反対した議員は誰ですか」「何で反対するんですかね」などの質問や疑問のほか、「子育て応援を国に先駆けて進めるのはいいこと」、「給食にオーガニック食材を使ってほしいので、無償化を打ち出す町政に期待したい」などの声が出され、2000人(町人口の12・5%)を超える賛同が寄せられています。
同「懇談会」は、署名提出までにさらに賛同を広げる予定です。
