陸上自衛隊・祝園分屯地(精華町、京田辺市)での長射程ミサイル保管のための大型弾薬庫新設計画を巡り、京都革新懇は2月6日、現地で学習会と見学会を実施しました。京都市内をはじめ、同分屯地に隣接する枚方市や交野市からも参加者がありました。

 精華町内で「京都・祝園(ほうその)ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」(ほうそのネット)運営委員の大西浩安さんが新設計画について説明。大西さんは、学研都市に位置する同分屯地周辺には住宅地や小・中学校、企業などが立地していると述べ、住民が日々の生活を送るすぐ隣で、弾薬庫が今後、合計14棟も建設されようとしていると指摘。「もし、戦争となり攻撃を受ける事態になれば、命と生活の危機となる」と訴えました。

 その上で、弾薬庫新設について、政府や町が住民に何の説明も行っておらず、ほうそのネットとして説明会の開催を引き続き求めていくと述べました。その後、一行は車で分屯地を一周し、住宅や大学、学校などが隣接する状況を視察。正面ゲート近くで大西さんから説明を受けました。

 京都市から参加した山部千鶴さんは、「学研都市という平和なまちのイメージがあったが、説明を聞いて危険な事態になろうとしていると実感した。舞鶴での弾薬庫新設計画も含めて、京都でこれ以上の基地強化は許せない」と話していました。