府内で進む自衛隊基地強化と米軍との一体化「敵基地攻撃の準備がそろいつつある」/安保破棄京都・京都平和委員学習会

安保破棄京都実行委員会と京都平和委員会は2月22日、京都市内で大軍拡を巡る連続学習会の第1回目を開催しました。京都平和委員会の片岡明理事長が、府内の米軍基地、自衛隊施設の基地強化の状況や大軍拡を進める政府の動きなどについて解説しました。
片岡氏は、日米同盟と日米安保条約を基に進められている大軍拡が、日本国憲法で掲げられている「国家主権」や「戦争放棄」、「基本的人権の尊重」などの権利をないがしろにしていると批判。急速に軍拡が進んでおり、「戦争準備が進み、憲法と安保の対立が鮮明な構図になっている。積極的に平和の重要さを訴える必要がある」と強調しました。
府内の状況では、京丹後市の米軍レーダー基地(経ヶ岬通信所)は、2014年からXバンドレーダーの運用が開始され、「米本土防衛の第一線」と重視されており、陸上自衛隊の福知山駐屯地の射撃場が実弾射撃訓練で米軍基地と共同使用となった経過を述べました。
ミサイル弾薬庫新設 祝園が補給拠点に
また、舞鶴市の海上自衛隊基地の強化が進んでいることや、精華町・京田辺市の陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地で、弾薬庫が増設される計画になっているとし、「祝園は本州の弾薬補給拠点になろうとしている。府内の米軍基地や自衛隊基地でも機能の強化が進み、米軍との共同などが広がっている」と強調しました。
そして片岡氏は、日米の軍事一体化が進み、米軍とともに敵基地攻撃を行う準備が進んでいるとし、「作戦計画や装備もほぼそろっている。こうした計画をやめさせるためにも、軍事同盟からの脱却、核廃絶の先頭に立つ日本へ転換しよう」と呼びかけました。
参加者から「基地を強化しても日本を守ることはできない」「日米安保は必要ないと実感した」などの質問や感想が寄せられました。