プラカードや横断幕を掲げて延伸計画中止をアピールする参加者。後ろは、桂川街道と五条通の交差点(3月1日、西京区)

 北陸新幹線延伸計画のルート案の一つ、京都市西京区を縦断する「桂川ルート」上を歩いて同延伸計画の中止を訴えようと、同区の住民団体が3月1日、アピールウオークに取り組みました。

 「北陸新幹線延伸を考える西京連絡会」が取り組んだもので、住民ら50人以上が参加しました。一行はプラカードや横断幕を手に、上桂公園を出発し、直下を同ルートが通ると想定される桂川街道(京都市道久世梅津北野線)を南下し、阪急桂駅までの約2.4㌔を歩き、途中、宣伝やスタンディングアピールも行いました。

 桂川街道に面したスーパーマツモト上桂店前での宣伝では、「この桂川街道の地下に新幹線が通ることになります」と買い物客らに署名も呼びかけ。参加者が交代でマイクを握り、「京都仏教会が『千年の愚行』と批判しましたが、その通り。自然を壊し、住民を無視して進める延伸計画は認められない」「大きな地震や停電を考えたら、地下40㍍のトンネルに新幹線を通すのはあまりに無謀」などと訴えました。

 歩きながら、沿道の商店などにビラを配り、「店員みんなに共有します」との反応もありました。

 右京区から参加した松見洋子さんは、自宅の井戸水が地下鉄東西線延伸工事で止まった経験から、地下水への影響を心配していると述べ、「地下水脈はつながっており、工事がどう影響するかが見通せません。知事や京都市長が『懸念』を表明しているのは大事ですが、はっきり『延伸はあかん』と言うべき」と話していました。

 行動には、日本共産党の成宮真理子府議が参加しました。