北陸新幹線延伸計画を巡り、「北陸新幹線延伸中止を求める中京の会」の結成集会が3月9日、京都市中京区内で開催され、約70人が参加しました。

 同会の会長に選任された、京都三条会商店街で鰻専門店を営む馬場雅規さんがあいさつ。「店では井戸水を使っている。京都市内でも多くの店が井戸水を使っており、新幹線の地下トンネル工事が井戸水や商売に大ダメージを与えることになる。無謀な計画に反対の声を広げていこう」と呼びかけました。

毎月第4日曜に定例宣伝、署名1万人目標

 日本共産党の田中富士子府議がこの間の各地の運動などを紹介。京都仏教会が「白紙撤回」を求める署名運動を始めるなど、計画中止や反対の運動と世論が広がってきていることを示し、「会の発足で、中京区内でも運動を広げよう。毎月第4日曜日午後2時から、千本三条の交差点で宣伝し、署名1万人分を集めよう」と訴えました。

 呼びかけ人が発言し、そば・定食の店「わたつね」の4代目店主、中塚智彦さんは「京都に大きな打撃を与える計画に、莫大な税金を投入していいのか。税金の使い道としてもまちがっている」と述べました。

 日本共産党の平井良人市議は「北陸新幹線延伸を進める与党のプロジェクトチームは、世論と運動に押されて迷走を続け、責任者の西田昌司参院議員(自民党府連会長)を批判する声も上がるほどだ。計画中止へもう一押しだ。頑張ろう」と呼びかけました。