“原発に未来託せますか”宮津市で福島原発事故パネル展
東京電力福島第1原発事故から14年を迎えるなかで政府が「原発回帰」を狙うもとで、宮津市では住民有志が3月16日まで、原発事故の状況などを振り返る写真・パネル展(同実行委員会主催)を、同市内で開きました。4日間で住民ら約200人が来場しました。
政府が第7次エネルギー基本計画で原発の新増設や最大限活用の方針を示したもと、福島第1原発事故で何が起きたかを振り返り、「原発に未来をたくせますか」と来場者に考えてもらいたいと企画しました。
会場では、爆発した原子炉建屋など事故の状況を示す写真や被災者のメッセージ、住民避難計画、使用済み核燃料など約10個のテーマで原発の危険性や問題について、報道された写真や自作のパネルなどを展示しました。
展示を通じ、原発事故の異質の危険性とともに、住民避難計画の実効性が担保されていないことなど様々な問題点を指摘し、政府の原発回帰の方針を鋭く問う内容となりました。
「反省」言葉だけ、「原発回帰」のエネルギー計画に憤り
実行委員会の津島英一代表は、「福島第1原発事故の反省と教訓と言葉では語りながらも原発回帰へ転換したエネルギー基本計画に怒りを覚えた。あらためて事故の現実を見つめ、この先も原発に我々の未来を託すのか、考えるきっかけにしてもらえれば」と話していました。