墓前祭、生誕記念講演会の模様詳報 宇治山宣会会誌「山宣」第30号、別冊も発行
治安維持法に反対し、右翼の凶刃に倒れた労農党代議士・山本宣治(1889~1929)の顕彰活動をしている宇治山宣会(薮田秀雄会長)の会誌「山宣」第30号(A4判、98㌻)がこのほど発行されました。
昨年、山宣の命日の3月5日に行われた「第95回山宣墓前祭」の詳報をはじめ、5月に開催された山本宣治生誕135年記念講演、宇治山宣会の活動報告、寄稿などが掲載されています。
生誕135年記念講演では、今年1月24日、102歳で亡くなった山宣の次女・井出美代さの次女の夫で東京山宣会会長の永島民男さんが「戦争に突き進む時代・山宣はどう時代に向きあったのか」と題して講演。
「新しい戦前」と言われている状況の中で、山宣が注目されていることや、次世代に戦前の暗黒の時代をどう伝え、現代の政治状況についてどう考えてもらうのかなどについて言及しました。
また、韓国や中国でも山宣が知られていることも紹介。韓国では、韓国人の黄慈恵(ファン・チャヘ)さんが執筆し、韓国社会的医療機関連合会の資金援助などで山宣を紹介する書籍『山宣ひとり守る』が出版されたほか、中国では、日本の歴教協の日中韓交流の一環で山宣の曽孫の永島梓さんが、南京の学校で山宣に関する授業を行い、中国の放送局で放送されたことなどを報告しています。
会誌30号とともに別冊(B5判63㌻)も発行され、「山本宣治を学ぶ連続学習会」の第1回(24年9月29日)、第2回(同年10月14日)の詳報が掲載されています。
問い合わせ☏0774・48・2472(薮田)、✉yabuta1002@gmail.com