教育施設の近さに驚き ミサイル弾薬庫新設の祝園分屯地を視察 新婦人京都府本部
新婦人京都府本部(澤田季江会長)は3月19 日、長射程ミサイル保管のための弾薬庫新設が計画されている陸上自衛隊・祝園分屯地(精華町、京田辺市)についての学習会と現地視察を行いました。府内10支部、約40人が参加しました。
精華町内で学習会を行い、澤田会長があいさつ。1980年代に国鉄奈良線(当時)の祝園分屯地への引き込み線が廃止され、大量の自衛隊の弾薬が京都駅から祝園分屯地など府南部の基地へ運ばれるようになった際、運搬用車両の追跡調査や抗議行動に取り組んだことなどを報告しました。
京都・祝園(ほうその)ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク(ほうそのネット)の呉羽真弓共同代表、大西浩安運営委員長の両氏から、当初8棟建設する計画だったものが、昨年末に急きょ6棟追加が発表されたことや、弾薬庫が米軍から自衛隊に移管する際、政府と住民の間で、「これ以上施設を増やさない」「核兵器は持ち込まない」などとする「確認書」が交わされたことなどが、同ネット作成のパンフレットなどをもとに説明が行われました。
一行は、大西運営委員長の案内で弾薬庫を視察。視察後、近鉄新祝園駅・JR祝園駅で長さ9㍍の横断幕などを掲げ、宣伝しました。
視察した参加者から、府本部に▽分屯地の敷地が広大▽分屯地と学研都市の施設や府立大学などの教育施設が近い▽分屯地と高速・京奈和自動車道下狛インターが近く、火薬などの搬入・搬出があまり住民の目に触れない―ことなどに驚きの感想が寄せられました。