矢川澄子

やがわ すみこ
作家、詩人、翻訳家。
1930年、教育学者矢川徳光の二女として東京目白に生まれる。東京女子大学英文科を卒業後、学習院大学独文科在学中に同人誌『未定』に参加。同学科卒業後東京大学美学美術史学科(中退)を経て、岩波書店の外校正で知り合った澁澤龍彦と結婚(1959年)。資料調査、下訳、浄書、校正などを務め澁澤を支えるが、1968年離婚。翌年から英語、独語の児童文学の積極的な翻訳も始める。
著書に『ことばの国のアリス』、『アリス閑吟抄』(以上、現代思潮社)、『架空の庭』(大和書房)、『わたしのメルヘン散歩』、『おにいちゃん』(以上、筑摩書房)、『失われた庭』(青土社)。
翻訳に、ギャリコ『雪のひとひら』(新潮社)、シュピリ『ハイジ』(福音館書店)、エンデ『サーカス物語』(岩波書店)、ブリュノフ『ぞうのババール』(評論社)、チムニク『タイコたたきの夢』(パロル舎)等多数。
2002年5月29日、黒姫の自宅で自殺。享年71。