〔4〕家出
みなさんは子どものころ、家出したことはありませんか? 「こんな家、2度と帰るものか!」と固く(?)心に誓って、大事な友だちのくまさんを連れて飛び出したものの、行くところがない。なぜかそういうときにかぎって、外は真っ暗な夜。近くのガレージで、車の陰にうずくまり、帰るきっかけを探していたことを、今でもはっきり覚えています。家出するときの子どもの心を、ちょっとのぞいてみませんか?(花田睦子/*えほん館)
いえでだブヒブヒ
- 柳生まち子/作
- 福音館書店 1100円+税
「いうことをきかないこは、うちのこじゃありません! どこへでもいきなさい」。お母さんに怒られた子ぶたのブウとトンとヤンは家出をします。でもよその家は、どこも居心地良くありません。とうとうお母さんがいる家に帰りたいと泣き出したとき、お母さんの呼び声が…。最後の言葉が心にしみます。(3、4歳~)
ベニーいえでする
- バルブロ・リンドグレン/文
- オーロフ・ランドストローム/絵
- 長下日々/訳
- 徳間書店 1400円+税
こぶたのベニーにとって、今日はおもしろくないことばかり。せっかくじゃがいもで遊んでいても片付けられたり、無理やりお風呂にいれさせられたり。ついにベニーは仲良しぬいぐるみのぶうちゃんを連れて家を飛び出してしまいました。でも、どこへ行くのでしょうか? 子どもの気持ちをみごとにとらえた楽しい絵本です。(5歳~)
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