6月2日(水)~7月19日(月・祝)10時~17時(月曜休廊、祝日の場合はその翌日。受付16時半まで)、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町大山崎銭原5-3。JR京都線「山崎」より徒歩10分。Pなし)TEL075・957・3123。※ご来場の際には、公共交通機関をご利用下さい。

《ユングフラウ頂上に立つ加賀正太郎》1910年 ©加賀高之 7×4.8cm
《ユングフラウ頂上に立つ加賀正太郎》
1910年 ©加賀高之

 「大山崎山荘」のオーナーであり、設計者でもあった加賀正太郎(1888~1954)が、日本人として初めてスイスアルプスの高峰・ユングフラウ登頂を果たして100周年となる節目を記念して開催。ユングフラウ登頂時の記念すべき品々と合わせて、加賀が心血を注いだ《蘭花譜》、そして河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなど、民藝運動に参加した作家の作品や、印象派の巨匠であるクロード・モネの《睡蓮》など、当館選りすぐりの名品に加えて、スイス人画家であるパウル・クレーの絵画作品や、アルベルト・ジャコメッティの彫刻作品など、スイスに関わる特別展示も開催。
 一般700円、大高生500円、障がい者手帳所持300円、中小生無料。
 問い合わせTEL075・957・3123(総合案内)、FAX075・957・3126(アサヒビール大山崎山荘美術館)。


 加賀は証券業、林業などの経営に加え、アサヒビール社とも縁の深いニッカウヰスキー設立の出資者のひとりであり、明治から昭和にかけて活躍した実業家です。一方、同時に「数奇者」としても知られ、外国が遠い異国であった時代に洋行を重ね、アルピニストとしての足跡を遺し、イギリスで目にした建物に感銘を受けて、自らここ大山崎の地にチューダー様式の山荘を建てました。そして1万鉢にものぼる洋蘭を栽培し、その美しさを学術的記録として遺すために、日本の伝統的な浮世絵技法を用いた多色摺木版画《蘭花譜》の制作指揮を執っています。このように加賀は単に実業家という枠組みだけでは測れない側面を合わせ持っていた人物でした。
 2年後のユングフラウ鉄道全線開通100周年の流れとも相俟って、意義深い展覧会となるものと期待されます。

─大山崎山荘美術館

【関連イベント】
ギャラリートーク
 6月19日(土)、7月3日(土)、7月17日(土)各日14時、展示室にて担当学芸員による解説を開催。
 参加費無料(入館料別途必要)※事前申込み不要
スイス菓子
 展覧会会期中の毎日10時~16時45分、美術館喫茶室にて、スイス・エンガディン地方に伝わる、くるみのヌガーを使った「エンガディーナ・ヌストルテ」を販売。日本では紹介されることの少ない、珍しいお菓子を展覧会にあわせて紹介。
 コーヒーもしくは紅茶とセットで600円(入館料別途必要)。
 協力=ベッカライ・ヨナタン
おちゃかい?第14回「うたを愛でる」
 6月12日(土)、6月13日(日)14時~16時、当館茶室にて開催。
 世界のむこう側をテーマとするレクチャーシリーズ。ナビゲーターが毎回ゲストを招き、その道の専門家から話を伺います。途中で飲み物も楽しめる、気軽に参加できるレクチャー会。
 ナビゲーター=小山田徹(京都市立芸術大学美術科准教授、美術家)
 ゲスト=長谷川健一(シンガーソングライター)
 参加費無料、各回15人(先着順)。
 参加申込みは、参加希望日・氏名・住所・TEL・FAXを記入し、「おちゃかい?係」 FAX075・957・3126まで。
庭園のみどころ
 5月末~8月半ば 睡蓮

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20100602-01-thumb-200x150-7900.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20100602-01-thumb-200x150-7900-150x150.jpgkyomin美術館アサヒビール大山崎山荘美術館 6月2日(水)~7月19日(月・祝)10時~17時(月曜休廊、祝日の場合はその翌日。受付16時半まで)、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町大山崎銭原5-3。JR京都線「山崎」より徒歩10分。Pなし)TEL075・957・3123。※ご来場の際には、公共交通機関をご利用下さい。 《ユングフラウ頂上に立つ加賀正太郎》1910年 ©加賀高之  「大山崎山荘」のオーナーであり、設計者でもあった加賀正太郎(1888~1954)が、日本人として初めてスイスアルプスの高峰・ユングフラウ登頂を果たして100周年となる節目を記念して開催。ユングフラウ登頂時の記念すべき品々と合わせて、加賀が心血を注いだ《蘭花譜》、そして河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなど、民藝運動に参加した作家の作品や、印象派の巨匠であるクロード・モネの《睡蓮》など、当館選りすぐりの名品に加えて、スイス人画家であるパウル・クレーの絵画作品や、アルベルト・ジャコメッティの彫刻作品など、スイスに関わる特別展示も開催。  一般700円、大高生500円、障がい者手帳所持300円、中小生無料。  問い合わせTEL075・957・3123(総合案内)、FAX075・957・3126(アサヒビール大山崎山荘美術館)。  加賀は証券業、林業などの経営に加え、アサヒビール社とも縁の深いニッカウヰスキー設立の出資者のひとりであり、明治から昭和にかけて活躍した実業家です。一方、同時に「数奇者」としても知られ、外国が遠い異国であった時代に洋行を重ね、アルピニストとしての足跡を遺し、イギリスで目にした建物に感銘を受けて、自らここ大山崎の地にチューダー様式の山荘を建てました。そして1万鉢にものぼる洋蘭を栽培し、その美しさを学術的記録として遺すために、日本の伝統的な浮世絵技法を用いた多色摺木版画《蘭花譜》の制作指揮を執っています。このように加賀は単に実業家という枠組みだけでは測れない側面を合わせ持っていた人物でした。  2年後のユングフラウ鉄道全線開通100周年の流れとも相俟って、意義深い展覧会となるものと期待されます。 ─大山崎山荘美術館 【関連イベント】 ギャラリートーク  6月19日(土)、7月3日(土)、7月17日(土)各日14時、展示室にて担当学芸員による解説を開催。  参加費無料(入館料別途必要)※事前申込み不要 スイス菓子  展覧会会期中の毎日10時~16時45分、美術館喫茶室にて、スイス・エンガディン地方に伝わる、くるみのヌガーを使った「エンガディーナ・ヌストルテ」を販売。日本では紹介されることの少ない、珍しいお菓子を展覧会にあわせて紹介。  コーヒーもしくは紅茶とセットで600円(入館料別途必要)。  協力=ベッカライ・ヨナタン おちゃかい?第14回「うたを愛でる」  6月12日(土)、6月13日(日)14時~16時、当館茶室にて開催。  世界のむこう側をテーマとするレクチャーシリーズ。ナビゲーターが毎回ゲストを招き、その道の専門家から話を伺います。途中で飲み物も楽しめる、気軽に参加できるレクチャー会。  ナビゲーター=小山田徹(京都市立芸術大学美術科准教授、美術家)  ゲスト=長谷川健一(シンガーソングライター)  参加費無料、各回15人(先着順)。  参加申込みは、参加希望日・氏名・住所・TEL・FAXを記入し、「おちゃかい?係」 FAX075・957・3126まで。 庭園のみどころ  5月末~8月半ば 睡蓮京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ