7月29日(土)~7月30日(日)人間座スタジオ(京都市左京区下鴨東高木町11。市バス「高木町」下車徒歩約5分。Pなし)TEL075・721・4763。※ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい

日本のとある田舎、農業という名の駅があった。その駅のホームには、いつ立てられたとも知れぬ、由美かおるの全身でいっぱいの金鳥の夏の看板があった。この村には、そんな看板が一杯あった。
大村昆のオロナミンC、誰だか知らない和服の女のボンカレー、どれもこれも、その製品は今でも売られているけれど、そんなコマーシャルはもうない。看板は錆びている。
ブリキに描かれたその絵は剥がれかかっている。その看板の足元に雑草が生えて駅のホームとの境を曖昧にしている。
そして、その看板の傍らのベンチに一人の少女が座っていた。どこにでもある日本の田園の、長閑と言えば長閑、 退屈と言えば退屈、さして美しくもないその田園の景色を目の当たりに、彼女は思った。
「このまま東京に行ってみようかな。
のうぎょう、とうきょう、
そんなにコトバの響きは変わらないのに、
東京は農業から遠い。」

原作=野田秀樹
演出=牧野知泉

1000円(前売り800円)。

チケット取り扱い WEB申し込みフォーム

【開演時間の詳細】
7月29日(土)14時/18時
7月30日(日)13時/17時

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2017/06/20170729-01.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2017/06/20170729-01-150x150.jpgkyomin-minpo舞台7月29日(土)~7月30日(日)人間座スタジオ(京都市左京区下鴨東高木町11。市バス「高木町」下車徒歩約5分。Pなし)TEL075・721・4763。※ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい 日本のとある田舎、農業という名の駅があった。その駅のホームには、いつ立てられたとも知れぬ、由美かおるの全身でいっぱいの金鳥の夏の看板があった。この村には、そんな看板が一杯あった。 大村昆のオロナミンC、誰だか知らない和服の女のボンカレー、どれもこれも、その製品は今でも売られているけれど、そんなコマーシャルはもうない。看板は錆びている。 ブリキに描かれたその絵は剥がれかかっている。その看板の足元に雑草が生えて駅のホームとの境を曖昧にしている。 そして、その看板の傍らのベンチに一人の少女が座っていた。どこにでもある日本の田園の、長閑と言えば長閑、 退屈と言えば退屈、さして美しくもないその田園の景色を目の当たりに、彼女は思った。 「このまま東京に行ってみようかな。 のうぎょう、とうきょう、 そんなにコトバの響きは変わらないのに、 東京は農業から遠い。」 原作=野田秀樹 演出=牧野知泉 1000円(前売り800円)。 チケット取り扱い WEB申し込みフォーム。 【開演時間の詳細】 7月29日(土)14時/18時 7月30日(日)13時/17時京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ