ミーシャ・ラインカウフ「Encounter the Spatial─空間への漂流」
10月1日(土)~10月23日(日)10時~20時(10月1日は22時まで)、京都芸術センターギャラリー北・南(京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2。地下鉄烏丸線「四条」、阪急京都線「烏丸」より徒歩5分。Pなし)。TEL075・213・1000。※ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい
海底に積もる砂を巻き上げながら、前方を見据え、ゆっくりと歩くミーシャ・ラインカウフの後ろ姿。作家がとらえようとしているのは「国境」という不可視の線だ。ここは、イスラエルとヨルダン、エジプト、あるいはジブラルタル海峡のスペインの飛び地セウタとモロッコのあいだ。本作《Fiction of Non-Entry(入国禁止のフィクション)》は、越境困難な陸路ではなく人の手の及ばない海底で、その境界を実際に跨ごうと歩き続ける作家自身のドキュメンタリーでもある。
また、ラインカウフは東日本大震災直後の東京を起点に、ロシア、モンゴル、アテネ、ウィーン……と移動を繰り返し、各都市の安全性を担う巨大インフラ=地下水路や下水道、シェルターなどに潜ってきた。その暗闇から外の世界を見つめた作品《Endogenous Error Terms(内生的エラー)》も同じく展示される。
現代アートの文脈では、ブルックリン橋に掲げられていた星条旗を白旗に変え、その様子をマティアス・ヴェルムカとともに映像作品とした《Symbolic Threats》が有名だろう。同展では、都市や国家における物理的空間のはざま、大きなコントロールシステムの歪みで遊ぶ作家の、新たな探求をのぞき見ることができる。
無料。
問い合わせTEL075・213・5839(KYOTO EXPERIMENT 事務局)。
https://www.kyoto-minpo.net/event/archives/2022/10/01/post-63541.phphttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2022/08/20221001-03.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2022/08/20221001-03-150x150.jpg画廊・ギャラリー10月1日(土)~10月23日(日)10時~20時(10月1日は22時まで)、京都芸術センターギャラリー北・南(京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2。地下鉄烏丸線「四条」、阪急京都線「烏丸」より徒歩5分。Pなし)。TEL075・213・1000。※ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい 海底に積もる砂を巻き上げながら、前方を見据え、ゆっくりと歩くミーシャ・ラインカウフの後ろ姿。作家がとらえようとしているのは「国境」という不可視の線だ。ここは、イスラエルとヨルダン、エジプト、あるいはジブラルタル海峡のスペインの飛び地セウタとモロッコのあいだ。本作《Fiction of Non-Entry(入国禁止のフィクション)》は、越境困難な陸路ではなく人の手の及ばない海底で、その境界を実際に跨ごうと歩き続ける作家自身のドキュメンタリーでもある。また、ラインカウフは東日本大震災直後の東京を起点に、ロシア、モンゴル、アテネ、ウィーン……と移動を繰り返し、各都市の安全性を担う巨大インフラ=地下水路や下水道、シェルターなどに潜ってきた。その暗闇から外の世界を見つめた作品《Endogenous Error Terms(内生的エラー)》も同じく展示される。現代アートの文脈では、ブルックリン橋に掲げられていた星条旗を白旗に変え、その様子をマティアス・ヴェルムカとともに映像作品とした《Symbolic Threats》が有名だろう。同展では、都市や国家における物理的空間のはざま、大きなコントロールシステムの歪みで遊ぶ作家の、新たな探求をのぞき見ることができる。 無料。 問い合わせTEL075・213・5839(KYOTO EXPERIMENT 事務局)。 KYOTO EXPERIMENTkyomin-minpo seinen@kyoto-minpo.comAdministrator京都イベントなびスポンサーリンク