七ツ寺プロデュース第15弾『あの小舟ならもう出た』
3月18日(金)~3月20日(日)、アトリエ劇研(京都市左京区下鴨塚本町1。地下鉄烏丸線「松ヶ崎」より徒歩約15分、または市バス「下鴨東本町」下車すぐ。Pなし)TEL075・791・1966。
知らない時代の、遠い世界の話。
夜が明けるころ、汽車は小さな港町の終着駅に着いた。兄妹が目を覚ますと周りの乗客はすでにほとんどおらず、窓からの景色も霧のせいでよく見えない。誰もいないところに来てしまったような感覚になる。
兄妹が急いで港へ向かったのは、昨日の船が半日遅れで間もなく出航すると聞いたからだ。
霧で一面真っ白で、何人かの人とぶつかりながらも港へ着き、出国の手続きに手間取りはしたものの、なんとか間に合いそうだった。船は意外に大きなものだった。ふらつく足でタラップの階段を上る。
「まるで旅をするために生きているみたいだ」
兄がつぶやいた。妹は何も言わない。とにかくこれで一休みができる。後はこの船が無事に航海を果たしてくれるのを祈るばかり。ここからは兄妹の努力ではなんともならないことなのだ。戦後の混乱を逃れてやっとここまでたどり着いた。あとは故郷の土地を踏むだけ。霧はまだ濃く進む先の海も見えない。そのとき低く長い汽笛が鳴った。
[アトリエ劇研提携公演]
脚本・演出=田辺剛
出演=獅子見琵琶(双身機関)、宮階真紀、芦谷康介、田内康介(オイスターズ)、川面千晶、櫻井春菜子(体現帝国)、笹岡豪
一般2800円(前売り2500円)、大学生2300円(前売り2000円)、高校生以下1500円。
チケット取り扱い・問い合わせTEL090・1620・4591/info@nanatsudera.org(七ツ寺共同スタジオ・加藤)。
劇団微塵子第2回公演『日常』
3月18日(金)~3月20日(日)、人間座スタジオ(京都市左京区下鴨東高木町11。市バス「高木町」下車徒歩約5分。Pなし)TEL075・721・4763。※ご来場の際には、公共交通機関をご利用下さい。
雨の音、せまく汚い部屋、同級生…。普通の、日常の1シーン。
そんな芝居です。見てて面白くないかは、見てみなくちゃ分からない。3人の、会話芝居。
脚本=小峰五十鈴
演出=堀田翔一
出演=村上千里、狩郷もも、中井優雅
一般1500円(前売り1000円)、大学生1000円(前売り800円)、高校生以下800円(前売り500円)、府外在住ユース(25歳以下)0円。全席自由。
チケット取り扱い・問い合わせTEL090・8215・0012(劇団微塵子・ヌマタ)。
墨彩の世界「心書」入門~文字を超えたアートな書~
3月18日(金)10時~12時半、京都市洛西ふれあいの里保養研修センター「ふれあい会館」(京都市西京区大枝北沓掛町1丁目3-1。阪急京都線「桂」西口より市バス・京都バス「桂坂中央」行「ふれあいの里」下車すぐ。P10台あり)TEL075・333・4651。
長年、書の道を歩み続けた園家文苑(そのけ・ぶんえん)氏の独創的で豊かな墨一色による絵画的作品づくりを学びます。文字から触発されたイメージと心の思いを重ね文字という枠を超えた表現方法に挑戦します。
古来から「墨に五彩あり」と称されるように、墨は黒一色でありながら、さまざまな濃淡により新しい美の世界を感じさせてくれます。
あなたも、新しい書の体験をしてみませんか。
講師=園家文苑(文部科学省後援硬筆毛筆書写検定京都府審査委員)。
受講料1600円。
定員18人(先着順)。
持ち物=筆(大・中)・下敷き・文鎮・筆記用具※当日、半紙(指定)の販売あり。但し、墨(練墨)・墨入れ・新聞紙等は会館で用意あり。
申し込み・問い合わせTEL075・333・4651/FAX075・333・4664(9時~17時。土日祝休/京都市洛西ふれあいの里保養研修センター「ふれあい会館」・岩本)。
『ゲゲゲの女房』上映会
3月17日(木)10時半/13時半、京都府立文化芸術会館(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。有料Pあり)TEL075・222・1046。
お見合いから5日後の結婚。夫婦になる──
「収入は三万円、安定した仕事をしちょるそうな」と、お見合いからわずか5日で結婚。昭和36年、出雲の安来から上京した布枝が見たのは、花の東京とは無縁の、しげるの底なしの貧乏暮らしだった。質屋通いも日常茶飯事。食パンの耳も大切な食料源。不気味なしげるの妖怪漫画。互いに目もあわせられないまま始まる、ぎこちない生活。
ある日、しげるの原稿を出版社に届けた布枝が手渡されたのは、「暗い漫画は売れないから」という言葉と、約束の半分の原稿料だった…。漫画のことも、しげるのこともよくわからない。そんな悔しさのこみ上げる布枝の前に、妖怪漫画をただひたすら描き続けるしげるの姿があった。
「これほど努力をしているのだから、世間に認められないまま終わるはずがない。この努力がムダに終わるはずがない」強い感情が布枝の心に芽生えはじめていた―。
監督=鈴木卓爾
出演=吹石一恵、宮藤官九郎、坂井真紀、夏原遼、村上淳、宮崎将、柄本佑、唯野未歩子、平岩紙、鈴木慶一、徳井優、南果歩 ほか
(2010年/日本/119分)
一般1300円(前売り1000円)。
チケット取り扱いWeb京都映画センター、ローソンチケットLコード:56505。
問い合わせTEL075・256・1707(京都映画センター)。
津軽三味線とタブラの競宴
3月17日(木)19時開演(18時45分開場)、うずらギャラリー(京都市中京区三条通寺町西入ル富田歯科1F。京阪本線「三条」・地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩5分、または阪急京都線「河原町」より徒歩9分。Pなし)TEL070・5500・1011。
響きあう音色 からみあう感性
津軽三味線の枠を超えた三味線奏者と、インド音楽の打楽器・タブラが競宴。泣けるような繊細な音からダイナミックな音色、伝統的なリズムのよたり具合など、幅広く自在な表現をお楽しみください。
出演=佐藤通弘(津軽三味線)、佐藤通芳(津軽三味線)、吉見征樹(タブラ)。
3000円。定員20人。
申し込み・問い合わせTEL070・5500・1011(うずらギャラリー)。
平山素子 Movement Reserch Workshop
3月17日(木)19時半開演(19時開場)、京都芸術センター講堂(京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2。地下鉄烏丸線「四条」・阪急京都線「烏丸」22番出口より徒歩5分。Pなし)TEL075・213・1000。※ご来場の際には、公共交通機関をご利用下さい。
なんてことない木曜の夜に、スペシャルなショウイングを。平山素子、京都初。
2010年8月、5日間にわたって開催されたダンサー育成の為のワークショップ「KAC Dance Institute 2010 平山素子ムーブメントリサーチワークショップ」。平山素子の持つ躍動的かつ洗練されたムーブメントを全身で吸収した受講者の中から選出された16名が、本ショウイングに出演。
今回、ワークショップ選抜メンバーに加えて、関東を中心に活躍しているダンサー2名が演出補佐として脇を固める。音楽にはこのためにニューヨークからウィリアム・カタンザロ氏が来日し、作曲・演奏。
平山素子が生み出すムーブメントは、出演者によってどのように身体に蓄積され、体現されるのか。さまざまなバックボーンやキャリアを持つ出演者によってショウイングはどのように形作られるのか。
出演=大森悠起子、孔麻璃子、小島理永、小松詩乃、住吉山実里、仙田麻菜、田村映水子、豊永洵子、花岡麻里名、樋口未芳子、藤川雅子、文山絵真、松尾貴代子、向井華奈子、森下美樹、湯川沙代(五十音順)。西山友貴、小路雅子(演出補佐)
音楽=William Catanzaro
振付・構成・演出=平山素子
1000円。※前売券完売の場合、当日券発売なし
チケット取り扱いWebKAC Dance Institute 2010ワークショップショウイング、京都芸術センターチケット窓口(10時~20時)。
問い合わせTEL075・213・1000/FAX075・213・1004(京都芸術センター)。
たのしい俳句づくり
3月17日(木)13時半~15時半、京都市洛西ふれあいの里保養研修センター「ふれあい会館」(京都市西京区大枝北沓掛町1丁目3-1。阪急京都線「桂」西口より市バス・京都バス「桂坂中央」行「ふれあいの里」下車すぐ。P10台あり)TEL075・333・4651。
今を詠む新しい俳句!
暮らしの中の身近な出来事を、自分の言葉で五・七・五にしてみませんか?
今回は春の季語を学びながら「自分にとっての春さがし」をします。
講師=火箱游歩(俳人協会会員・船団の会会員)
持ち物=筆記用具、「歳時記」※所持者のみ
1200円。定員18人(先着順)。
センター事業部窓口・電話・FAXへ3月1日(水)より申し込み、定員になり次第締切。※受講料は支払振込用紙で一括前納3月15日(火)締切、当日欠席の場合払戻し不可
申し込み・問い合わせTEL075・333・4651/FAX075・333・4664(京都市洛西ふれあいの里保養研修センター事業部担当:岩本)。
第22回京都教室作品展「趣味のはり絵 民芸紙画展」
3月16日(水)~3月20日(日)11時~17時(最終日16時まで)、ギャラリーカト1F(京都市中京区寺町通御池下ル西側。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より寺町商店街へ徒歩約1分)TEL075・231・7813。
問い合わせTEL075・231・7813/FAX075・231・7814(ギャラリーカト)。
安慶田渉個展「渦巻く思考と溶ける彫刻」
3月16日(水)~4月2日(土)12時~19時(月曜休。最終日17時まで)、ヴォイスギャラリー展示室w(京都市南区東九条西岩本町10 オーシャンプリントビル/OAC1F。JR「京都」八条口より徒歩5分)TEL075・585・8458。
京都造形芸術大学卒業。鉄、石による彫刻と、ドローイングの展示。
問い合わせTEL075・585・8458/FAX075・585・8573(MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w)。
没後80年 金子みすゞ展~みんなちがって、みんないい。
3月16日(水)~3月28日(月)10時~20時(最終日17時まで。閉場30分前締切)、大丸ミュージアムKYOTO〔大丸京都店6F〕(京都市下京区四条通高倉西入ル立売西町79番地。阪急京都線「烏丸」より徒歩1分。Pあり)TEL075・211・8111。
金子みすゞを愛する、 63名の著名人が描く、書く…みすゞによせた作品も展示
没後80年を迎えた金子みすゞ回顧展。新たに発見された少女時代の写真や、遺稿が記されている手帳ほか貴重な資料をひもといて、その生涯を紹介。また、みすゞを愛する63人の著名人による「みすゞやその詩についてのメッセージ」「そこからインスピレーションを受けた 書画やイラスト」も併せて展示し、有名なフレーズ“みんなちがって、みんないい”をコンセプトに、思い思いの視点で “みすゞコスモス(宇宙)”を感じる特別展。
一般700円(前売り500円)、大高生500円(300円)、中学生以下無料。
チケット取り扱いTEL0570・02・9999(チケットぴあ)Pコード:764-486 ほか。
問い合わせTEL075・211・8111(大丸京都店)。