症状なくても検診を受ける
その原因は日常生活の変化(牛肉、乳 製品、ファーストフードの摂取の増加)、初潮年齢の低下、初産年齢が高くなったこと、出産児数の減少といった体の変化が乳がんの発生率を増加させていると報告されています。生理のある時期が長くなったこと、女性ホルモン(エストロゲン)の元になる体脂肪の蓄積が増えたことから体に女性ホルモンが行きわたる時間が延びて乳がんが増加していると考えられています。
乳がんの発生は、20歳過ぎから認められ30歳代ではさらに増え、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。20歳過ぎれば、乳がん年齢です。
欧米化で22人に1人
最近の食生活を初めとするライフスタイルの西欧化によって乳がんは急激に増えつつあります。現在、日本では年間約4万人の女性が乳がんにかかり、女性の悪性疾患にかかる率では1位になりました。日本人女性が一生の間に乳がんにかかる確率は22人に1人となり、2015年には年間4万8千人の女性が乳がんにかかるものと予想されています。その原因は日常生活の変化(牛肉、乳 製品、ファーストフードの摂取の増加)、初潮年齢の低下、初産年齢が高くなったこと、出産児数の減少といった体の変化が乳がんの発生率を増加させていると報告されています。生理のある時期が長くなったこと、女性ホルモン(エストロゲン)の元になる体脂肪の蓄積が増えたことから体に女性ホルモンが行きわたる時間が延びて乳がんが増加していると考えられています。
乳がんの発生は、20歳過ぎから認められ30歳代ではさらに増え、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎えます。20歳過ぎれば、乳がん年齢です。
診断「しこり」「痛み」があるから乳がん?
初期のころは「しこり」や「痛み」のような自覚症状がありません。早期に乳がんを発見するには症状が無くても乳がん検診を受けておくことが大切です。「しこり」以外の症状としては、乳頭から汁が出る(特に血の混じったもの)、乳頭・乳輪のただれ、乳房・乳首の変化などがみられることもあります。乳房に気になることがある場合には、自己判断せずに速やかに乳腺外科を受診して下さい。細胞や組織を調べる
診断は、視触診、乳房撮影(マンモグラフィ)、超音波検査で行われます。乳がんが心配された場合は、細胞診や組織診という検査を行い細胞や組織の性質を調べて悪性(乳がんなど)かどうか、最適な治療は何かを判断いたします。細胞診(穿刺細胞診)は、細い注射針をしこり(腫瘍)に刺し、中の細胞を取り出し顕微鏡で見る検査です。細胞診ではっきり診断がつかない場合は、しこりの周囲に麻酔をかけ、メスで一部または全部を切除して組織診を行います。最近では「針組織診」という、特殊な機械と少し太めの針を使った組織診も普及し始めています。メスでの切除に比較して安全性が高く、短時間でしかもキズがほとんど残りません。【乳がん発症の危険因子】
- 出生時の体重が4キロ以上
- 初経年齢が12歳より早い
- 初産年齢が35歳以上
- 30歳以上で出産歴がない
- 閉経年齢が55歳以上
- 授乳経験がない
- 閉経後に肥満度が20%以上
- 身長が165cm以上
- 毎日のようにお肉を食べる
- ピル・女性ホルモン剤などを常用している
- 乳がんの家族歴あり
- アルコールの多量摂取
- 放射線被爆の既往がある