京童 十七文字のうた

藁人形と釘がセットで売ってある

藁人形と釘がセットで売ってある
 勝比古さんは丑の刻(とき)参りの呪いの人形を詠みました。丑三つ時に呪い殺したい相手の名前を書いた藁人形へ五寸釘を打ち込みます。このお参りは女性と決まっており、執念で自分を裏切った憎い男を呪い殺すのです。そのセットが売ってあったらこれは恐い。
おけら川柳会3月号、課題「人形」より
2009年3月19日 12:38 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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