京童 十七文字のうた

お茶漬けに糠漬けの茄子光ってる

お茶漬けに糠漬けの茄子光ってる
 夏の食卓の風景である。丸ごとの茄子漬けを切る。鮮やかな紫色に真っ白な茄子の実。思わずごくりと咽喉が鳴る。漬物が光っているという、その感性が瑞々しい。
「京都番傘同人内報」7月号より
2009年8月 5日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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