マンサク【マンサク科マンサク属】
夏の満作は濃く深い緑。葉はビロードの手触り。しっかりとしている。
うっそうと茂った庭の片隅に植えられている満作は、背丈が低く、すっかり木立の影になって気に留められることもない。でも、木の葉に惹かれてひと枝部屋に持って帰る。
お盆を過ぎると、めっきり朝の蝉の声も音量が下がってくる。地面に目をやると蝉が仰向けにころがって、蟻の行列が続いている。
夏の終わりを感じる頃。
夏の満作は濃く深い緑。葉はビロードの手触り。しっかりとしている。
うっそうと茂った庭の片隅に植えられている満作は、背丈が低く、すっかり木立の影になって気に留められることもない。でも、木の葉に惹かれてひと枝部屋に持って帰る。
お盆を過ぎると、めっきり朝の蝉の声も音量が下がってくる。地面に目をやると蝉が仰向けにころがって、蟻の行列が続いている。
夏の終わりを感じる頃。
花は冬。枝に黄色い花を沢山付ける。その花の形は一風変わっていて、花びらはまるでシュレッダーにかけて少し縮れた紙片のようなのが四片、枯れ枝の至る所に乗っかっているような感じ。自然の意向は人には計り知れないと、つくづく感じる。そんな不思議な花ゆえ、人の気に留まる。だから、満作というと冬の木。でも、葉の美しさだって格別。産毛が密に生えていて、その触り心地の良いこと。でも、これは満作なりの防虫対策らしい。毛虫に食べられることはない。