京童 十七文字のうた

ほら見とおみ女に甘いとあないなる

ほら見とおみ女に甘いとあないなる
 「小倉山」に出ている佳代子さんの句はすべて京都弁です。15句全部きれいな京都弁で詠んでいる。
 これはお母さんが、よその主人のことを取り上げて息子を諭している。女に騙され家業を左前にした男を例に上げ実地教育をしているのである。
京都番傘80年合同句集「小倉山」より
2009年9月14日 14:48 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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