京童 十七文字のうた

人の世の無常を知るや散る紅葉

人の世の無常を知るや散る紅葉
 人生を四季にたとえると紅葉は一段と趣きが深い。春、夏の華やかな季節を通り過ぎ、やがて厳しい冬が待つ晩秋。鮮やかな赤や黄色のもみじはまさに錦のごとき美しさである。毎朝冷え込むほど紅葉は綺麗になる。人生最後の花を飾ってくれるのである。
田中荘介川柳句集「木漏れ日」より
2009年9月28日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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