京童 十七文字のうた

押しピンが要る落ちつきのない目玉

押しピンが要る落ちつきのない目玉
 右顧左眄(うこさべん)して優勢な方へ付こうと保身を図る男。腹が決まらずあまりキョロキョロしていると、その目玉を押しピンで止めるぞと女性のろっぱさんも不甲斐ない男に喝を入れる。
高槻川柳会「卯の花」9月号より
2009年10月 9日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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