京童 十七文字のうた

湯上りの程よい頃に膳が出る

湯上りの程よい頃に膳が出る
 主婦は毎日の食事の支度も結構気をもんで負担になっているようだ。偶に旅行へ出ると上げ膳、据え膳の宿の接待が何よりの贅沢で、食事の前に入浴をすませ火照った顔で膳の前へ座ると、本当に旅へ出た至福の時が味わえるのだ。
京都番傘川柳会「御所柳10月号」より
2009年10月24日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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