京童 十七文字のうた

皮を剥く苦労も知らず栗ご飯

皮を剥く苦労も知らず栗ご飯
 栗ご飯は、春の筍ご飯と同じく季節の旬の栗や筍が味わえるので応えられない味である。しかし栗をひとつずつ包丁で剥いて厄介なことに薄い渋皮を取らなくてはならない。この渋皮が残っていると、その渋味でご飯が不味くなる。沢山の栗の渋皮は一気に剥けないので大変苦労するのである。
京都番傘川柳会「御所柳10月号」より
2009年10月26日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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