京童 十七文字のうた

視聴率まだ黄門に旅をさせ

視聴率まだ黄門に旅をさせ
 実際の水戸黄門も長寿だったが、この番組も寿命が長い。勧善懲悪、悪は必ず懲らしめるというところが受けているのである。汚職政治家や悪徳商人を代官や越前屋などに見立て、現実の人物を懲らしめて溜飲を下げるのである。葵の印籠は絶大な権威である。
 「これが目に入らぬか」まだまだ世直しの旅は続く。
「川柳マガジン05年6月号」より
2009年11月22日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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