京童 十七文字のうた

似ていると思えぬぼくのレントゲン

似ていると思えぬぼくのレントゲン
 レントゲンのネガが映し出されドクターから説明を受けても、しげしげと見入るばかりである。影があるといわれても、ドクターが言うのだからそれを信用する以外手術も投薬も宣告の通り素直に受け入れる。この写真は自分の物に間違いないか。疑って見たことはありますか。
「川柳マガジン05年6月号」より
2009年11月23日 10:00 |コメント0
選者:八木勲 プロフィール
1939年、京都市生まれ。61年、同志社大学卒業後、広告会社に勤務。川柳を各紙に投稿し、98年、「今ワシは何党かねと秘書に聞き」の作品で「毎日新聞万能川柳年間大賞特別賞」を受賞。03年には「週間しんぶん京都民報」にエッセイ「川柳世相つれづれを」連載。著書に「一駅一章 世相あれこれ五七五」(新葉館出版)。「川柳瓦版の会」同人、「京都番傘」同人。08年から「週間しんぶん京都民報」の読者の文芸の選者を務める。
八木 勲の世界 「世相あれこれ五七五」川柳&冠句

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