マンサク【マンサク科マンサク属】
マンサクの名の由来は「まず咲く」(小野蘭山説)からとも、枝いっぱいに花を付けるから豊年満作(牧野富太郎説)からだとも言われている。
一名「青樅(アオモミ)」
満作は師走から年始にかけて、庭の景色がもっとも寂しい時期に縮れた黄色花を冬枯れの枝にたくさん付ける。マンサクは比較的新しい呼び名で、鷹取遜庵(たかとりそんあん)の『四季賞花集』(1805年)に表れるまで青樅(アオモミ)と呼ばれていた。その花の形状の特異なところから、庭に植えて珍重されてきた。マンサクの名の由来は「まず咲く」(小野蘭山説)からとも、枝いっぱいに花を付けるから豊年満作(牧野富太郎説)からだとも言われている。
満作の花はとても変わっている。ひとつの花は赤褐色の4つの萼(がく)を持ち、そこから細い帯状の花弁を4枚伸ばす。開くというより伸ばすと言ったほうがこの花にはふさわしいように思われる。花弁はそれぞれ内に向かって紙テープのように丸まって収まっていて、萼が開き始めると寒さに震えでもしているかのように、一片ずつそろりと思い思いに緩めながら伸ばしてゆく。蕾はたいてい2つから4つでひと固まりになっていて、それらがいっせいに開花すると、枯れ枝に黄色いイソギンチャクがいくつもくっついているみたいに見えてくる。
この細い帯状の花弁は意外なほどしっかりしていて、たとえ比叡おろしのような雪を呼ぶ北風に吹かれたとしても、ひらひらと吹き流しみたいに風になびくことはほとんどなく、嘘みたいに、まるで凍りついているかのように形をとどめて咲き続ける。
こちらはタートルネックに首を仕舞い、冷えきった両手をポケットに深く沈めて、この辛抱づよい花に冬を忍ぶ底力をおぼえている。
この細い帯状の花弁は意外なほどしっかりしていて、たとえ比叡おろしのような雪を呼ぶ北風に吹かれたとしても、ひらひらと吹き流しみたいに風になびくことはほとんどなく、嘘みたいに、まるで凍りついているかのように形をとどめて咲き続ける。
こちらはタートルネックに首を仕舞い、冷えきった両手をポケットに深く沈めて、この辛抱づよい花に冬を忍ぶ底力をおぼえている。
こんにちは。これは、昨年の夏、蝉の絵と共に紹介されていたマンサクの花ですね。私は以前、蠟梅と勘違いをしていました。早春に咲く花は、黄色が多いような気がしますが・・・なぜなのでしょう?!