トウロウバイ【ロウバイ科ロウバイ属】
唐蠟梅(とうろうばい)は、蠟梅よりも丸みを帯びた花の形をもつ中国原産の落葉低木樹。花びらは名の由来となっている蜜蝋に似て黄色の半透明。香りも大変良い。この唐蠟梅は主に観賞用として江戸時代中期から庭園に植えられてきた。
枝は90度ずつ向きを変えながら対生し、各枝には薄っぺらな葉が一対上向きに葉表を空にして弧を描き順序よく広がる。葉の付け根それぞれに蕾を下向きに付け、蕾がまだ小さく固いうちなど、その風情は確かに梅に似ていなくもない。
枝は90度ずつ向きを変えながら対生し、各枝には薄っぺらな葉が一対上向きに葉表を空にして弧を描き順序よく広がる。葉の付け根それぞれに蕾を下向きに付け、蕾がまだ小さく固いうちなど、その風情は確かに梅に似ていなくもない。
花の咲く頃にも枯れ葉が枝に残っていることがある。手に取ろうとすると、まるで古く変質した薄洋紙のように、パリパリと軽い音をたてて儚い夢のように崩れ散ってしまう。花もまた、ぽろりと付け根から落ちてしまうことがあって、木のまわりには丸く黄色い花殻がいくつも転がり、なお甘酸っぱい香りをただよわせている。裏木戸のすぐそばに生えている唐蠟梅は、寒空に出かける家人の背を見送り、家路についたときには一番に迎えてくれる香りの木。
蠟梅は根と茎が咳や喘息の薬に用いられるというが、はたして唐蠟梅はどうだろう。
蠟梅は根と茎が咳や喘息の薬に用いられるというが、はたして唐蠟梅はどうだろう。
唐蝋梅ははじめて知りました。家の近くには香りのよい蝋梅が咲いていますが、唐蝋梅ではありません。香りも普通に咲いている蝋梅と同じなのでしょうか?