金色の小さき鳥のかたちして銀杏(いちょう)散るなり夕日の岡(丘)に与謝野晶子 京都には御所や西本願寺、堀川寺之内などに大銀杏があります。抜けるような青空に黄葉がよく似合います。
「銀杏」はういろうの生地を2つ折りにして、重なり合った黄金色の葉の輝き、その姿、色、そのままのお菓子です。
唐錦枝にひとむら残れるは 秋のかたみを絶たぬなるべし(新古今若集)
盛りを過ぎた紅葉山には落葉、朽葉が深く敷き詰められ、その朽葉色や枯葉、枯木の茶色の中に、名残りの赤や黄の彩が点描されたように映えています。そんな晩秋の山の相です。
そぼろ状の村雨生地を型につめ、5分ほど蒸して冷まします。