きんとん
きんとん、漢字で書くと金団。中国の『西遊記』に出てくる孫悟空の乗る金団雲と同じ字です。そういえばそぼろの形姿が雲が湧き起こる相にも見えます。
こなしと並んで、茶道の発展につれて、数多くの意匠でつくられてきたお菓子です。
杉型や小判型もありますが、ほとんど丸型のつんもりとした形です。そぼろの色づかいと菓銘だけの表現ですので、お店、造り手のセンスと腕の見せどころです。
そぼろは白餡を色づけしたり、白餡と漉し餡を混ぜ合わせて使ったりします。餡が固い時は砂糖蜜でもどして使います。色付けするときはこの時に染めます。合成着色料が主ですが、くちなし、紅花、抹茶等も使います。
特殊な餡を使ったきんとんとしては、栗きんとん、黒糖を使った柴の雪、ねりきりを使った雪餅等があります。
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