取れないという雰囲気あり
繊維関係の小さな会社にパート労働者として1年8カ月間まじめに働いてきたKさんは、
まわりからの信頼も厚く会社から「正社員に」という話もありました。
しかしKさんは、日ごろ正社員と同じ仕事内容なのに処遇が違うことに疑問を持っていました。
パートで有給休暇を申請した人もなく、パートはとれないという雰囲気がありがまんしてきました。
子どもが小学校に入学し、クラスの授業参観や懇談会などの行事に有給休暇で参加したいと社長に思い切って請求しました。
返事は「パートには有給休暇はない」。子どものために、何とかしたいと思ったKさんは、労働相談センターに相談しました。
相談員は、「パートでも有給休暇を取得できます。会社側が有給休暇について告知していなくても申し出ることが大切です」とアドバイスし、労組に入って解決を、と励ましました。
労組に入って労基法を学び
Kさんは、合同繊維労働組合に加入。労働基準法など労働者の権利について学んで、労組と相談しながら社長に納得してもらって有給をとることができました。
(「週刊しんぶん京都民報」2004年12月12日付)