和布ものがたり
岸駒─虎
この作品の絵は、岸駒(がんく)の名になっていますが、本物ではないと思います。私にとっては、そのような事は問題ではありません。
筆のタッチと絵全体の迫力に心引かれるのです。あまりの迫力ゆえに、ずっと合わせる織物がありませんでした。
今回、やっと織物どうしの品格と色調を考えると大島紬の品格に納まりました。絵を邪魔する事なく、寄りそうという感じでしょうか。
写真の画面では、大島の柄が見にくいですが、とても品のある柄です。大島の横には、古い袋帯が重量感を出してくれています。(サイズ:160☓103センチ)
和布調理人 内田信子
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